トリミングとは、『余計な部分をカットし形を整える』ことを言います。では、実際にどのような用途でトリミングを使い、その効果と特徴をフルカラーコピー転写プリントとフルカラーデジタル転写プリントで比較しながら詳しく説明します。
フルカラーコピー転写プリントのトリミングについて。
■ホワイト生地
ホワイト生地用の転写ペーパーは透明の糊になっており生地のホワイトを生かしフルカラーを表現します。

無料の範囲でデザイン以外の不要な糊部分を、はさみやカッター等でおおまかにトリミングし糊跡が出来るだけ目立たないようにできます。
■カラー生地
カラー生地用の転写ペーパーは白色の糊になっており糊の白を生かしてフルカラーを表現します。そのためデザインの周りに四角い白ベタが目立ちます。

透明糊と同様に、無料の範囲でデザイン以外の不要な糊部分を、はさみやカッター等でおおまかにカットしても糊が白色のため、綺麗にトリミングすることが困難となります。
■有料のトリミング
カッティングマシンを使って糊部分を綺麗にトリミング出来ます。例えばデザインに黒フチ等がある場合、フチを太くしてフチの中央でカットすれば白色の糊跡がまったく残らないようにも出来ます。(ホワイト生地も同様にできます)

トリミング料金はデザインの難度により異なりますのでデザインを見てからの見積りとなります。
フルカラーデジタル転写プリントのトリミングについて。
あらかじめデザインの形状に合わせてトリミングをした糊版(型)を作ります。その後デザインをフルカラー出力し糊を印刷します。そうする事によりデザイン以外の余計な部分に糊跡が残らないように出来ます。さらに各素材(Tシャツやジャンパー等)に適合した糊を使い分ける事でフルカラーコピー転写よりも強力な転写シートを仕上げる事が可能です。

このプリントのトリミング方法ですと糊版を作るコスト面と図のようにデザインの周りに1ミリ程度の白フチが出来るのがネックになりますが広範囲の素材に対してプリントが可能となります。